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家計を把握して、豊かな暮らしを描く
タイムス住宅新聞 連載「お財布とヒトにやさしい住まいのヒント」|一級建築士 村山 創
家のことを考える前に、「どんな暮らしがしたいか」を思い描くことから始めましょう。おすすめなのが「バケットリスト」をつくることです。たとえば、行きたい場所、始めたい趣味、子どもとの時間、老後にやりたいこと、健康でいたい年齢などを思いつくままに書き出してみます。そして、それらを年齢ごとに分けてみましょう。すると、「今やっておきたいこと」や「早めに計画すべきこと」が見えてきます。
大切なのは、「家」はゴールではなく、豊かな人生をつくるための“手段”だということです。もし家を優先しすぎて、旅行にも行けない、趣味も楽しめない…となると、理想の暮らしから離れてしまいます。
次にやってほしいのが、「毎月の支出を見直すこと」です。食費、住宅費、通信費、交通費、保険料、貯金などを書き出してみましょう(住宅費を把握することは返済計画でも重要です)。そうすることで、ムダを見つけたり、節約できるところが見えてきます。たとえば、家族の携帯電話を格安SIMに変えるだけでも、毎月の支出がグッと減ります。
支出を減らすと、趣味や貯蓄のために使えるゆとりのお金が増えます。最近では「NISA」(少額投資非課税制度)などの非課税の投資制度を使って、お金を「守る」だけでなく「増やす」ことも大事になっています。長期で続けることで生活の自由度は大きくアップしていきます。少しずつ自己資金が増えることで、生活の安心感も高まります。住宅購入でも条件の良い住宅ローンが組めたり、住まいの選択肢も広がります。「貯める力」は、暮らしの自由をつくる力です。
そして何より大事なのは、「今しかできないこと」を大切にすること。子どもと過ごす時間や家族との思い出は、あとから取り戻すことはできません。家にお金をかけすぎて、大切な時間をあきらめるのではなく、自分たちの人生そのものに目を向けて、後悔のない選択をしていきましょう。ライフプランは、豊かな人生への第一歩です。ぜひあなただけの暮らしを見つけて下さい。
※NISAのシミュレーションは、金融庁「NISAつみたてシミュレーター」を参照しました。