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住まいのリテラシーを高める
タイムス住宅新聞 連載「お財布とヒトにやさしい住まいのヒント」|一級建築士 村山 創
こんにちは。私は建築士として、住宅の設計や住まいづくりのお手伝いをしています。今では講演会やセミナーの講師を行い、たくさんの方と「住まい」について話す機会も増えてきました。そうした中で気づいたことがあります。それは、「住まいのことをきちんと学ぶ機会がなかった」という人が、とても多いということです。
たしかに、学校では「住環境」について教わることは、ほとんどありません。でも住まいは、私たちの暮らしの土台。家族の健康や安心、日々の心地よさに深く関わっています。だからこそ、住まいについての「基本的な知識」=「住まいのリテラシー」を少しずつでも身につけていくことが、とても大切です。
「リテラシー」という言葉は、もともと「読み書きの力」という意味ですが、今では「正しく理解して、自分で判断する力」のことも指します。たとえば、スマホやパソコンを使うには「ITリテラシー」が必要ですよね。操作方法を知っていれば便利に使えますし、ウイルスや詐欺から身を守ることもできます。
それと同じように、「住まいのリテラシー」があれば、自分や家族がより幸せになる、将来への暮らしを考えたり、備えたりすることが柔軟にできるようになります。「無理のない住宅費」「光熱費を抑える省エネ」「健康に暮らせる空間」「自分だけの最適な住宅」——こういったことを、感覚やイメージだけではなく、「知識と判断力」をもって選べるようになるのが、住まいのリテラシーを高めるということなんです。
この連載では、12回にわたって「住まいの基本」についてわかりやすくお話ししていきます。これから家を建てる人も、今の暮らしを見直したい人も、ぜひ気軽に読んでみてください。「住まい」を学ぶことで、人生の安心や楽しさがぐっと広がります。これから一緒に、住まいのリテラシーを少しずつ育てていきましょう。