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一級建築士事務所 創環境Design
ホーム 建築士が語る 人生を楽しむ住まい 第1回

Vol.1

やりたいことリストから始まる住まい選び

タイムス住宅新聞 連載「建築士が語る 人生を楽しむ住まい」|一級建築士 村山 創

「夢のマイホームを手に入れたのに、なぜか不安が増えている…」。そのような声を聞くことがあります。本来、住まいは人生を豊かにするためのものです。それなのに、手に入れてから、心の余裕がなくなってしまうのはなぜでしょうか。

その大きな理由の一つが「住宅費」の大きさです。住宅ローンを組むことで、35年、場合によっては50年という長期のローンが生まれ、毎月の返済が必要になります。さらに、維持費や修繕費もかかるため、家計の中で住宅費の割合は大きくなります。

その結果、使えたはずのお金が制限されてしまい、旅行に行ったり、新しいことに挑戦したり、趣味を楽しんだりといった「体験」に使えるお金が、次第に減ってしまうのです。つまり、住宅にお金をかけすぎると、知らず知らずのうちに「人生の選択肢」を狭めてしまう可能性があるのです。

人生のやりたいことリスト

ここで一度立ち止まって考えてほしいのが、「やりたいことリスト(バケットリスト)」です。あなたはこれからの人生で、どんなことをやりたいでしょうか。どんな場所に行き、どんな人と時間を過ごし、どんな経験をやってみたいでしょうか。

住まい選びは、このリストと切り離して考えるべきではありません。むしろ、「やりたいことを実現するために、どんな住まいがいいか」を考えることが大切です。例えば、「毎年、家族で旅行に行きたい人」と「家で家族と過ごす時間を大切にしたい人」では、選ぶべき住まいは大きく変わります。大切なのは、自分にとって何が大事かを知ることです。

やりたいことリスト(バケットリスト)の例

お金の使い方は2つ

人生の満足度を高めるお金の使い方には、大きく2つあります。コト消費(体験・旅行・学び・人との時間)とモノ消費(家・車など)です。どちらが良い・悪いではありません。大切なのは「バランス」です。

住宅にお金をかけすぎて、体験に使うお金が減ってしまうと、結果として満足度が下がることもあります。逆に、自分にとって価値のあることにお金を使えている人は、限られたお金でも豊かさを感じることができます。

住まいはゴールではない

ここで少し視点を変えてみましょう。住まいはゴールではありません。人生を楽しむための「拠点」です。そう考えると、「本当に持ち家である必要があるのか?」という視点も生まれてきます。場合によっては、賃貸のほうがライフスタイルの変化に対応しやすく、自由に暮らせることもあります。

世間の「当たり前」に合わせる必要はありません。大切なのは、自分に合った選択をすることです。人生の主役は「家」ではなく、あなた自身です。住まい選びで一番大切なのは、「どんな人生を送りたいか」を考えることです。そのために、まずは「自分のやりたいこと」を見つめてみてください。

これからの連載では、住まいと人生の関係をさまざまな視点からお伝えしていきます。ぜひ一緒に「人生を楽しむ住まい」を考えていきましょう。

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